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 手話と一緒に覚える十二支
「ねこどしなぜない?」絵本制作への思い

菊澤デザイン事務所 こゆり

手話に対する興味や、知るきっかけの入口を、易しく広めたい。

2017年7月に大東市の川村義肢株式会社の手話カフェに参加したことがきっかけで
手話を楽しく学ばせてもらえる場に巡り会えました。
手話を習うことで、ろう文化、ろう社会の歴史、手話が禁じられていた時代があったことなど、
今まで知らなかったことを知るきっかけにもなりました。
また、手話を習いだしてから、聞こえない(聞こえ難い)友達もたくさんできました。
今まで聞こえない人が身近にいなかったので、「聞こえない」ということが、
聞こえることが前提の社会の中で、どれだけ大変かということや
聞こえない孤独についても知るきっかけになりました。
様々な聴覚障がいを持ちながら、イキイキ活躍している友人に感化され
私は絵描きとして、何ができるかなと考えた時に
手話の解説がついた絵本があったら便利だなと思って、実際調べてみましたが、
なかったので、じゃあ、私が作ろう!教材のように堅苦しくなく、
誰にでも共通している干支を題材に、もっと身近に、
楽しく手話を知ってもらえるきっかけ作りになるようなものをと、この絵本を企画しました。
聞こえる人も聞こえない人も聞こえにくい人も、一緒に楽しめる絵本になればと思っています。
 
今後の活用

2019年10月9日に三木市教育委員会へ三木ロータリークラブの協力により、
三木市内小学校(全16校)及び三木特別支援学校(1校)及び関係機関へ 
総計1,150冊、手話導入絵本として寄贈。
三木市の小学校では、福祉の学習の一環として、音楽の授業で手話を伴いながら合唱したり、
三木市の手話指導者を講師として招いて学習したりするなど、多様な形で手話の学習をしています。
そのような手話の学習を行う際に、子どもたちが事前に
手話への興味を持つきっかけづくりとして、この絵本を補助的に使用し、
手話の学習に、より一層興味をもって臨む姿勢がつくれることを目標にしています。
今後、この活動を全国へと、広めていきたいと考えています。

その他、大阪で手話歌パフォーマーとして活躍されている藤岡扶美さんの
コンサートや、手話絵本読み聞かせ・手話講習会などで活用。
地域の手話サークルへ、パワーポイントのデータを提供。
子どもたちと一緒に絵本の内容を劇にするなど企画中。
また、この絵本は、こめっこ(乳幼児期手話言語獲得支援事業)に通う
保護者の方たちにもご活用いただけたらと思っています。 
「ねこどしなぜない?」ふうちゃんの絵本手話読み聞かせ

手話歌パフォーマーふうちゃん(藤岡扶美)による楽しい絵本の手話読み聞かせ動画です。
聞こえる人も聞こえない人も聞こえにくい人もみんなで楽しめます。こゆりオリジナル絵本
「ねこどしなぜない?」のイラストと一緒に楽しんでね! 
怖いほどの喜び 

大東市聴力障がい者協会 手話サークル「虹」に所属の樋口さんに
「手話と一緒に覚える十二支 ねこどしなぜない?」の絵本と、
この本を制作するに至るこゆりの熱苦しい想いをお伝えしたところ
京阪ろうニュースに寄稿してくださいました。

「怖いほどの喜び」とまで書いてくださって、ぜひお会いして話したいと連絡いただいたので
川村義肢のショールームでお会いさせていただきました。
川村義肢には樋口さんのお知り合いで、手話ができるスタッフがたくさんいらっしゃるので
まだまだ私の手話読解力では不安なので、一緒にお話に加わっていただきました。
そもそも、この絵本を作るきっかけになったのは、
川村義肢の手話カフェに参加させていただいて、手話を学び始めたことからだったので
皆様も自分たちのことのように喜んで応援してくださってて、
本当にありがたい環境にいさせていただいています。

なぜ手話を学ぶのかは、手話で話す友達と話したいから口を読んでくれたり、声を出してくれたり、
いつも寄り添ってもらってばかりの会話を、少しでも自分から寄り添えるようになりたいと思ったから

そして、私が手話を学ぶことで、家族や周りの人たちにも
手話への関心やろう者への理解が広がれば良いなと思ったから。

続けていれば、ジワジワですが、私の家族や大好きな友人たちの間ではこの想いが伝わってきています。

私は絵描きで、手話通訳を目指しているわけではありませんが
自分にできること(絵本やイラスト)で、手話に関する難しいと思う敷居を少しでもなくせたらと思っています。
私の志は、言語の壁をなくし、世界中の人々を優しい気持ちにすることです。
正しいより、優しくありたい。 


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